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100年のあゆみ

HOME創業100年を迎えて100年のあゆみ

代理店制度で全国に広がる営業展開

Episode1『マジックインキ』の名を知らしめた二人の立役者

期待の大きさとは裏腹に、思うように売れない『マジックインキ』の販売促進に苦心を重ねるなかで、その存在を広く世の中に知らしめた二人の立役者がいた。一人は当時の人気漫画家だった長崎抜天氏、もう一人は日本のゴッホとも呼ばれた画家・山下清氏である。
長崎氏は1955(昭和30)年のある日、東京・日比谷公会堂の講演会で舞台の幅いっぱいにつないだ模造紙に、当時の世界各国首脳の似顔絵をインキの補充もなく一筆で書き上げ、大喝采を浴びた。その掌には『マジックインキ』があった。「魔法のタネは、これだ!」。そう言って、手にした「魔法のインキ」を見せるパフォーマンスは会場の観衆を驚かせ、その様子を伝える新聞報道により全国の人々にも大きな反響を巻き起こした。
また、人気テレビドラマ「裸の大将放浪記」のモデルとしても親しまれた山下清氏は、独自の制作手法である点描画に『マジックインキ』を使用し、認知度を高めることにつながった。また、1964年の水性マーキングペン『ラッションペン』の発売後は、『ラッションペン』(8色セット)による東京・後楽園遊園地のカラー点描画の制作を依頼。作品を葉書や栞に印刷し景品として配布することで、大きな宣伝効果を発揮した。

Episode2全国各地に有力代理店の「ギター会」ネットワークを確立

どんなに良い商品も、真の価値が伝わらなければ、売れるとは限らない。描画材とマーキングペンの確かな品質と価値を提供するために、内田洋行の販売網とは別に、独自に全国400超の代理店、300超の特約店と提携する販売ルートを構築していた。
戦前の描画材販売から関係づくりが始まった国内の販売網は、文具業界で流通3段階と呼ばれた「メーカー→販売代理店→小売店」の商品流通ネットワークを確立し、全国各地の有力代理店とギターブランドにちなんだ「ギター会」を構成していた。また、全国の有力代理店で構成された「代理店会」を毎年有馬温泉に招待し、新商品発表会を兼ねて懇親を深めた。創業50周年を迎えた1966(昭和41)年にはアメリカ西海岸、翌1967年には東日本の代理店は九州、西日本の代理店は北海道への招待旅行を開催するなど、互いに信頼の厚い良きパートナーとなっていった。
なかでも長野県、愛知県、島根県や広島県、大分県などは、ギター会の地元代理店の強固な販売力によって「ギター王国」と呼ばれるなど、代理店の営業力が販売促進の大きな比重を占めていた。特約店の多くは教科書取扱業者として新入児童生徒への文具販売なども手がけていたため、毎年1~2月はギターブランドのパスやクレヨン、ペイントの繁忙期を迎え、品切れを起こさないことが最大の課題であった。

Episode3手厚い愛用者キャンペーン、
地域と連携した販売促進イベント

ギター会を基軸とする営業体制は、名古屋市「東山動物園」を中心に「児童動物画コンクール」や消費者キャンペーンによる販売促進活動で、代理店の販売力強化を援護していた。
描画材の販促では、各地域の行政や観光協会と連携し、福岡は小倉城、広島は宮島など地元のシンボルを描く子ども向けの写生会を開催。また、1958(昭和33)年導入した『マジックインキ』の「マジックサービス券つき制度」では、点数を集めてトランジスタラジオや二眼レフカメラなど豪華景品がもらえるプレゼント企画を実施した。1960年にスタートしたギターペイントの愛用者サービスも、商品に空くじなしの応募券を同封し、多い時には毎月1万名の応募が集まるなど好評を博した。2006(平成18)年には、新たに発売した『マジェスター』の販売促進ツールとして製造した『マジックインキ 大型』のカタチをした消しゴムが予想を上回る評判を呼び、反響の大きさに急遽、『マスコット消しゴム』として商品化が決まったこともあった。

商品販売に伴う地域社会への貢献では、1960年に始まった教育環境整備支援のベルマーク運動にいち早く賛同し、全国で2番目に参加を表明。ギター印の描画材からマーキングペンの『マジックインキ』『ラッションペン』などの自社商品を参加商品とし、ベルマークをつけて販売した。最初に参加した企業がすぐに退会したため、半世紀以上にわたって最古参の参加企業としてベルマーク運動を支援し続けた。

Episode4移り変わる流通形態とユーザーニーズへの対応

1980年代、日本にもスーパーマーケットが登場すると、ギター会を中心とする流通3段階の代理店販売ネットワークが徐々に崩れ始めていく。
1990年代に入るとカタログ通信販売の台頭により代理店業界の経営統合と総合卸化が進み、ギター会は時代の移ろいとともに、その役割を終えることになった。さらに21世紀を迎えてからは、インターネット通販の利用者も増大。かつては5万店規模と言われた文具専門の小売販売店が、1万店を切るほどに激減するなど、流通形態は大きな変化を遂げている。
こうした流通形態の変革や消費者ニーズの多様化を踏まえ、大型量販店の文具売場やコンビニエンスストアなど、これまでにない販売シーンの開拓にも力を注いできた。さらに今後、デザイン性の高い商品開発にふさわしい、新たな販路へのアプローチへと歩みを進めようとしている。

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