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100年のあゆみ

HOME寺西ヒストリー100年のあゆみ

商品群、その信頼と役立ちのシーン

Episode1水産業や林業に、なくてはならない存在

耐水性や耐久性が積み重ねた信頼

キャップを外せばいつでもどこでも、均一に滑らかに書けて、こすっても消えず、雨が降っても流れない―。『マジックインキ』のユーザーは開発当初からさまざまな生活シーン・産業に広がってきたが、その人気の理由の一つに「耐水性」がある。
お手本となったスピードライ社の『マジックマーカー』は元々、悪天候でも物資に書け、流れて消えない軍用の油性マーカーとして開発されたことも、マーキングペンにとって「耐水性」が重要であることを物語っている。特に、水産業では漁で水揚げした魚を入れるトロ箱への書き込みに、長年の実績から「いろいろ試したけれど、やっぱりこれが一番」と高い評価を受けている。
また、個性あるガラス瓶の容器は、林業でも愛用されている。樹木の伐採作業中、軍手をはめたままでも、瓶型なら掌に包み込んで持てること。しかも凹凸が激しい木の皮にも難なく書けるほど、ペン先の耐久性が高いこと。そうした一つひとつの特徴が「これがないと、困る」と言われる、揺るぎない信頼を得る原動力となっている。

Episode2雪像から仏像、書道の篆刻、
世界最速のモータースポーツまで

歴史あるロングセラーが生み出した「使い手の工夫」による新用途

60年を超えるロングセラー商品である『マジックインキ』は、「つくり手」である寺西化学工業が想像もしなかった新たな用途や使い方を、時代とともに「つかい手」であるユーザー自身が創り出してきた。
毎年200万人を超える観光客が訪れる「さっぽろ雪まつり」には、まつりの目玉となる芸術的な雪像の製作に、「氷にも書けるから」と、下絵の寸法線を書き入れるために使われていた。また、茶色インキも思いもしないところで活躍している。仏具店で利用されるのは、仏像のわずかな傷を補修するのに速乾性で木になじみやすいのが理由だ。
書道の世界でも、自書の証しとなる落款(印)をつくる篆刻の「布字」(掘りたい字の印稿を印材に移す工程)に、黄色インキが使われている。印稿をコピーして印材に貼った後、黄色インキを塗って上からこすると、コピーのトナー成分がインキ溶剤に溶けて反転文字が浮かび上がり、すぐに刀で篆刻できる。従来は手書きで大変だった「布字」の手間が大幅に短縮される便利な裏技として、いまでは広く浸透している。
さらに、世界最速のモータースポーツ・Fomura1(F1)レースの現場でも、「重ね塗りをしなくても、一度で素早くしっかり塗れる」との理由で、タイヤの識別用に『ホワイト・White SR 極太』(油性顔料、後に緑色に変更)が採用されたこともあった。

Episode3船底や漁網に「くっつかない」新機能の可能性

口コミから始まった「伝説」が「常識」に変わる?

船底保護塗料に『マジックインキ』の補充液を混ぜると、なぜかフジツボがくっつきにくくなる―。その伝説が生まれたのは、高価な船底保護塗料を少しでも有効に使うため、補充液を希釈して混ぜていた小型漁船の船長たちの「口コミ」からだった。何度となく混ぜて使い続けるうちに、やがて補充液を使う船とそうでない船で、船底に付着するフジツボの数に大きな差があることがわかってきた。
フジツボが付着しないことで、船体の推進力が損なわれずに維持でき、速度や燃費に好影響を与えるだけでなく、船体の寿命も長くなる。予想もしなかった一石三鳥の成果は徐々に口コミで広がり、漁業関係者には広く知られるようになった。また、海中に投げ入れる漁網も、予め補充液に浸すことで、貝などの付着物がくっつきにくくなることもわかった。
そしていま、フジツボが付着しにくい理由は、寺西化学工業と塗料メーカーとの共同研究により、現在進行形で科学的な原因究明が進んでいる。近い将来、「伝説」が「常識」へと変わる期待が高まっている。

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